韓国環境相が福島処理水への憂慮伝達、日中韓会合で
11月 06, 2023 00:16 Asia/Tokyo
韓国の環境大臣が、福島原発の処理水の海洋放出に対する韓国国民の懸念を表明しました。
韓国・ヨンハプ通信によりますと、名古屋で4日土曜に開かれた日中韓3カ国の環境相会合で、韓国の韓和真(ハン・ファジン)環境大臣は東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に対する国民の憂慮を伝えました。
韓国環境省の発表によりますと、ハン大臣はまたこの会合で、「日本は科学的・国際的基準に沿って国際社会に発表した計画通りに放出を実施すべきだ」と強調し、関連情報を透明性を持って共有・公開するよう求めました。
その一方で、隣国の監視機関への参加には言及しなかった模様です。
日本のメディアによりますと、日本の伊藤信太郎環境相は「周辺海域のモニタリング結果などを踏まえて人と環境への影響がないことを確認している」と説明し、安全性を強調しました。
しかしこれに対し、中国の黄潤秋・生態環境相は処理水を「核汚染水」と表現し、「隣国など利害関係者と十分協議し、責任を持って処理すべきだ」と主張しました。
また、今回会合では大気汚染改善や生物多様性保全などに向けた協力策を盛り込んだ共同声明が採択されました。
福島原発の処理水海洋放出には、かねてから中国や韓国など周辺国で強い反対の声が巻き起こっており、日本政府にとって国際世論の説得は大きな課題とされてきました。
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