韓国が、排ガス不正疑惑で日産を本格捜査へ

7月 23, 2020 19:04 Asia/Tokyo

韓国のソウル中央地検が、ディーゼル車の排ガス不正疑惑を巡り、日産自動車に対する本格的な捜査に乗り出すことが分かりました。

韓国のヨンハプ通信によりますと、同地検は２３日木曜、日産などを告発した市民団体のメンバーに対する調査を実施します。また、告発された関係者も調査する方針ということです。　

今回告発されたのは日産の内田誠社長兼ＣＥＯ（最高経営責任者）と日本法人、韓国日産のホ・サンジュン社長、韓国日産の個人２人と法人２社です。日産側は、検察の捜査に協力しているもようです。

市民団体は今年５月２１日、メルセデス・ベンツと日産、ポルシェの法人と代表計１２人を、大気環境保全法違反などの疑いでソウル中央地検に告発しました。団体は３社が不正な排ガス装置が装着されたディーゼル車を販売し、不当な利益を得たと主張しています。

検察はベンツに対する捜査も行っており、５月と６月にはベンツコリア本社などを家宅捜索しています。ただ、ベンツコリア社長の長期海外出張などにより、捜査は進んでいないと見られています。

ポルシェについては、証拠資料が海外にあることなどを理由に、期限付きの起訴中止処分とされました。検察はドイツ当局に協力を要請しており、必要な資料が届けば捜査を再開する方針です。

韓国の環境部は５月、３社が２０１２～１８年に販売したディーゼル車１４種の計４万３８１台に不正な排ガス装置が装着されたとして、リコール（無料の回収・修理）を命じるなどし、検察に告発しています。

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