9月 30, 2020 16:24 Asia/Tokyo
  • 国連安保理
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国連安保理が29日火曜夜、声明を発表し、アルメニアとアゼルバイジャン共和国の旧来からの係争地ナゴルノ・カラバフで起きている衝突の即時停止を求めました。

ファールス通信によりますと、安保理議長国であるニジェールのアバリ国連大使が読み上げたこの声明では、アゼルバイジャンとアルメニアに対し、ナゴルノ・カラバフでの衝突の即時停止と、対話の開始が求められています。

安保理はドイツとフランスの要請により、29日に緊急会議を再開し、ナゴルノ・カラバフでの今回のアルメニアとアゼルバイジャンの衝突に関して審議しました。

旧来からの係争地ナゴルノ・カラバフをめぐり、今月27日朝からアルメニア軍とアゼルバイジャン軍の間で衝突が始まり、これまでに双方から多数の死者が出ています。

地理的にはアゼルバイジャンにありながら、アルメニア系住民が多数派を占めるナゴルノ・カラバフ地域をめぐり、アルメニアとアゼルバイジャンの対立は1988年にさかのぼり、1992年には軍事衝突にまで発展しました。

その結果、アゼルバイジャンの高山地帯にあるこの地域および隣接する7つの郡が、アルメニア軍に占領され、同国の実効支配におかれることになりました。

これまでに、イランを初め多くの国が、アルメニアとアゼルバイジャンに対し、衝突の即時停止と対話の開始を求めています。

イランのザリーフ外相は27日、アルメニアとアゼルバイジャンの両外相らと個別に電話会談し、双方に自制と停戦、敵対行為の即時停止、国際法にそった対話の開始を強く呼びかけました。

また、イランとしてアルメニアとアゼルバイジャンの停戦と対話の開始、和平と平穏の確立のためにあらゆる可能性を駆使する用意があることを、両国に伝えています。

 

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