ナゴルノ・カラバフ地域での衝突による死亡者数が増加
アゼルバイジャンとアルメニアによる、山岳地帯ナゴルノ・カラバフ地域での軍事衝突による兵士および民間人の死亡者数が100人以上に達しました。
フランス24チャンネルによりますと、アルメニアとアゼルバイジャン共和国の係争地ナゴルノ・カラバフ地域での軍事衝突が続く中、これまでにアルメニアの軍や民間人100人以上が死亡したほか、多数が負傷しています。
この報道によりますと、アゼルバイジャン政府はまだ、この4日間の軍事衝突による自国側の軍・民間人の正確な死亡者数を発表していません。
先月27日朝から、地理的にはアゼルバイジャン領内にあるアルメニアの実行支配地域、ナゴルノ・カラバフ地域で、両国の軍事衝突が始まっています。
これまでに、双方の軍から多数の死傷者が出ています。
これまでに、イランやロシア、EU、フランスなどをはじめとする多数の国が、アルメニアとアゼルバイジャンに対し衝突の即時停止と対話の開始を要請しています。
アゼルバイジャンのアリエフ大統領は「アルメニア軍が、ナゴルノ・カラバフ地域から無条件で完全撤退すれば、わが国もこの地域での軍事行動を即時停止する」と表明しました。
また、「わが国は、自らの領土保全を取り戻しつつあり、またこれを行う権利がある」としています。
ロシア外務省も、ナゴルノ・カラバフ地域をめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの紛争の仲介を買って出る用意がある、と表明しました。
ナゴルノ・カラバフ地域をめぐる、アルメニアとアゼルバイジャンの対立は1988年に始まり、1991年には軍事衝突に発展しました。
この紛争は、一部の国の干渉により、再燃した形となっています。
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