10月 03, 2020 13:40 Asia/Tokyo

アゼルバイジャンとアルメニアが長年領有権を争うナゴルノ・カラバフで、両国の大規模な衝突は7日目に入り、収束のめどは立っていません。

IRIB通信によりますと、アルメニア国防省は「わが国の軍は2日金曜の戦いで、アゼルバイジャン側の無人機3機ヘリコプター2機を撃墜した」と主張していますが、アゼルバイジャン側はこれを否定しています。

一方、アゼルバイジャン国防省も自国軍が進軍し一部の丘陵地帯を解放したをことを明らかにしました。

また、アゼルバイジャン議会も2日の会議において、占領された地域の解放まで戦いを続行すると強調しています。

ザリーフ・イラン外相ラブロフ・ロシア外相は2日夜、電話会談を行い、ナゴルノ・カラバフの最新情勢をめぐり意見を交わしました。

イラン国会・国家安全保障外交政策委員会のモクテダーイー副委員長は2日、「ナゴルノ・カラバフに関するアルメニアとアゼルバイジャンの対立に、軍事的解決策はない。この問題は政治的なアプローチや対話によってのみ解決されるだろう」と述べました。

プーチン・ロシア大統領もパシニャン・アルメニア首相との電話会談で、ナゴルノ・カラバフでの衝突を即時停止するよう要請しました。

また、エルドアン・トルコ大統領は、「ナゴルノ・カラバフでの恒久和平を達成する唯一の方法は、アルメニア軍が占領されたアゼルバイジャン領から撤退することだ」と語りました。

一方、マクロン・仏大統領は、トルコアゼルバイジャンへの加勢を目的に、シリアからナゴルノ・カラバフへと傭兵や外国人戦闘員を移動させている、として非難しました。

先月27日朝から、ナゴルノ・カラバフでアゼルバイジャンとアルメニアの両国軍が軍事衝突し、これまでに双方から死傷者が出ています。

専門家は、今回の衝突は2016年以降にこの両国間で発生した軍事衝突としては最大規模だとしています。

ナゴルノ・カラバフをめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの対立は1988年にまでさかのぼります。その後、軍事衝突に発展し、一部の国の干渉により再び激化しています。

 

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