中国新華社通信、「極東アジアでの新たな冷戦は地域にとっての大惨事」
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極東アジアでの新たな冷戦は地域にとっての大惨事
文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一・外交・安保特別補佐官が、「極東アジアでの新たな冷戦は、地域諸国にとっての大惨事となるだろう」と語りました。
中国・新華社通信がソウルから報じたところによりますと、ムン補佐官のこの表明は、ソウル市内で開催された「韓中日平和フォーラム」 でのものです。
ムン補佐官は、「極東アジアでの新たな冷戦は、誰も勝者にならないという、マイナスの結果を伴うゲームである。この状況においては、地域は分裂の危険や軍事的緊張の激化、各国経済との関係断絶、地域化の終焉という事態に遭遇するだろう」と述べました。
さらに、「冷戦の結果が、朝鮮半島での慢性的な軍事衝突や戦争、分裂であることから、誰もそれを望む人はいないだろう」としています。
そして、日中韓の首脳陣に対し、建設的な対話と協力により自らの役割を果たすよう求めました。
ほかにも、「日中韓の首脳陣に加えて、市民社会もこれらの間に立って役割を果たすことが大事だ」と語っています。
ムン補佐官はまた、「朝鮮半島の平和は、極東アジアの平和にとって重要だ」とし、朝鮮半島の核兵器廃絶と南北朝鮮の平和条約に向けた努力を求めました。
さらに、(1950年から1953年までの)朝鮮戦争集結の正式な発表の重要性を強調し、これを朝鮮半島の非核化および和平プロセスに向けての扉だとしています。
南北朝鮮が停戦協定により一時的に敵対行為をやめていますが、平和条約が締結されていないことから、朝鮮半島は依然として、技術面では交戦状態にあります。
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