ミャンマーでデモ隊に武力行使、18人死亡と国連発表
ミャンマーで28日、軍事クーデターへの抗議デモに対して警察と国軍が武力を行使し、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると少なくとも18人が死亡、30人以上が負傷しました。
米CNNによりますと、国軍が2月1日に権力を掌握してから、これほど多数の死傷者が報告されたのは初めてです。治安部隊は27日から各地でデモ隊への実力行使を強めていました。
ミャンマー初のローマ・カトリック教会の枢機卿でヤンゴン大司教のチャールズ・マウン・ボ氏はツイッターに「ミャンマーは戦場のようだ」と書き込みました。
北部カチン州では、修道女が地面にひざをつき、手を挙げて警察にデモ隊を逮捕しないように訴える様子が写真に捉えられ、ソーシャルメディア上で拡散しました。
フランス通信は、地元メディアやボランティアの医療関係者からの情報として、南部ダウェイで治安部隊がデモ隊を排除した際に男性3人が死亡し、少なくとも20人が負傷したと報じています。救急隊員は同通信に対し、死亡した3人は「実弾で撃たれて死亡」し、負傷者らはゴム弾で撃たれたと述べ、「負傷者が次々と運ばれているため、死者は増える恐れがある」と話しました。
また、最大都市ヤンゴンから北に車で2時間ほどのバゴーでは、10代の若者2人が銃撃により死亡し、ヤンゴンでも、デモを予定していた少数の集団を当局が追い払おうとし、市東部で23歳の若者が撃たれ死亡したということです。
OHCHRは声明で、ミャンマー国内の数カ所で28日、平和的なデモ隊に対して致死的な武力が行使されたとの「信頼できる情報」があると指摘し、実弾の発砲により、最大都市ヤンゴンと近郊の古都バゴー、南部ダウェイとベイ、中部マンダレーとパコックで死者が報告されたと述べました。催涙ガスや閃光(せんこう)弾が使われたとの情報もあるということです。
声明は「暴力の拡大」を非難し、国軍に武力行使の即時停止を要求して、「ミャンマー国民には平和的集会の権利と民主主義の回復を求める権利がある」と訴えました。
OHCHRによれば、28日のデモでは医療従事者や学生少なくとも85人とジャーナリスト7人が拘束され、2月の間に「恣意的に逮捕、拘束された」人数は民主政権のメンバーを含めて計1000人を超えるということです。国営紙は、27日だけで479人が拘束されたとしています。
米国のブリンケン国務長官はツイッターを通してミャンマー治安部隊の暴力を非難し、国民への支持を改めて表明しました。
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