ダライラマ14世が会見、「中国の指導者は文化の違い理解せず」
11月 12, 2021 19:12 Asia/Tokyo
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ダライラマ
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が、「文化の違いを理解していない」などとして中国を批判しました。
ロイター通信によりますと、ダライ・ラマ14世は10日水曜、インドからオンライン形式で会見し、創立100年を迎えた中国共産党によるチベットや新疆ウイグル自治区への対応について、「中国には漢民族だけでなくチベットなどの異なる民族グループがいる」とした上で、「我々は独自のユニークな文化を持っている。中国共産党の偏見を持った指導者たちは文化の違いを理解していない」とし、多様性を反映した政策を実行すべきとしつつ、「現実は、漢民族による締め付けが強すぎる」と述べています。
その一方で、最近の中国には変化が見られるとも指摘し、「新しい世代の中国のリーダーシップの下で、(中国は)変化していくと思う」と語りました。
また緊迫化する中国と台湾の関係については、平和のために祈るとした上で「台湾には漢民族、中国の文化、伝統、言語がある。台湾は中国の長い伝統文化を受け継いでいる。経済的には、台湾は中国から多くの支援を受けられるだろう。文化的には、仏教を含め、中国の兄弟姉妹たちは台湾から多くを学ぶことができる」とコメントしています。
そして、中国の習近平国家主席に会う計画はないものの、「私も年を取った」として古い友人に再会するため中国を訪れたいとしたものの、台湾については中国との関係が「非常にデリケート」だとして訪問しない考えを示しました。
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