北朝鮮によるICBMの通常角度の発射の可能性が浮上
(last modified Wed, 04 May 2022 06:42:40 GMT )
May 04, 2022 15:42 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮によるICBMの通常角度の発射の可能性が浮上
    北朝鮮によるICBMの通常角度の発射の可能性が浮上

北朝鮮からICBM新型大陸間弾道ミサイルの可能性があるものが発射された可能性が浮上しています。

韓国・ヨンハプ通信が4日水曜、ソウルから報じたところによりますと、同国で来週発足するユン・ソクヨル次期政権の国防部長官に指名されたイ・ジョンソプ氏は3日火曜、北朝鮮がICBM「火星17」の通常角度での発射を試みる可能性があるとの見方を示しました。

また、火星17の開発完了時期に関し、これまで高角度でしか発射しておらず、弾頭の大気圏再突入能力はまだ検証できていないと説明し、「今後、再突入能力を検証するための再発射や通常角度での発射を試みる可能性はある」との見方を示しました。

さらに、「新型の原子力潜水艦は昨年の第8回朝鮮労働党大会での言及以降、捉えられた活動はないと承知しているが、原子力潜水艦を独自開発したり、外国から一部を輸入して建造したりする可能性を念頭に置いて備える」と表明しています。

そして、北朝鮮のミサイルは議論の余地なく「挑発」だとし、「北の弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会の決議違反であり、米国や国際社会の立場と同じく『挑発』と見なすのが妥当だ」と語りました。

一方、複数の日本政府の関係者によりますと、北朝鮮から発射された弾道ミサイルの可能性があるものは、日本のEEZ排他的経済水域の外側に落下したとみられるということです。

北朝鮮は、今年に入ってから毎月、弾道ミサイルなどの発射を繰り返しており、先月25日には朝鮮人民革命軍の創設90年に合わせて、大規模な軍事パレードを行い、ICBM級の「火星17型」などさまざまな兵器を公開しました。

この際、キム・ジョンウン北朝鮮総書記は「核武力を最大限の速度でさらに強化、発展させるための措置を取っていく」と述べ、ウクライナ情勢などをめぐり、国際社会の足並みがそろわない中、核・ミサイル開発を一段と加速する姿勢を鮮明にしています。

 


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