アフガンでの食糧危機を、国連が警告
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国連が、アフガニスタンの一部地域で食糧危機が壊滅的になっていると発表しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
May 10, 2022 18:58 Asia/Tokyo

国連が、アフガニスタンの一部地域で食糧危機が壊滅的になっていると発表しました。

アフガニスタンでは20年間におよぶ米軍占領と内戦により、インフラがほぼ完全に破壊されました。

2021年8月15日にタリバンがアフガニスタンを掌握後に発足させた暫定政府は現在、産業と経済を軌道に乗せるために資金を必要としています。

しかしアメリカは、アフガニスタンへの援助を停止・削減しているだけでなく、同国の人々のものである約100億ドルの資産を凍結したうえで、その一部を9.11同時多発テロの犠牲者のために没収しました。

イルナー通信によりますと、FAO国連食糧農業機関とWFP世界食糧計画は、「アフガニスタンで1970万人が最も深刻な食糧危機に直面し、また約2000万人が重度の栄養失調に陥っている。この状況は特に同国の北西部においてより顕著である」と発表しました。

この食糧危機の主な原因には、経済崩壊、干ばつ、食糧価格の高騰、ウクライナでの戦争が世界に与えた影響などがあります。

FAOアフガニスタン事務所のリチャード・トレンチャード代表は、「アフガニスタンへの人道援助は非常に重要である。同国では農業が壊滅しており、その全土において、都市部市場と郊外・村落社会を再び結びつける作業が困難に直面している。これらの障壁や問題が取り除かれない限り、この危機から抜け出す道が開けることはない」と指摘しました。

このようなアフガニスタンの経済状況に関する憂慮すべき報告にもかかわらず、アメリカは、数百万人のアフガニスタン国民が飢餓と死の危機にあるとする各人道組織からの度重なる警告にも耳を貸さずに、同国民のものである資産の凍結解除を拒否しています。

 


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