米当局が主張、「北朝鮮がICBM発射実験の準備」
-
ICBM発射実験
米情報当局の分析内容に詳しい米当局者が、「北朝鮮は今後48~96時間のうちにICBM大陸間弾道ミサイルの発射実験を行う準備を進めている」と主張しています。
米CNNによりますと、バイデン氏は今月20日に韓国を訪れてユン・ソクヨル新大統領と会談した後、22日に来日し、24日には東京都内で日米豪印(クアッド)首脳会合に出席する予定です。
米当局によりますと、北朝鮮の首都・平壌近郊にある発射場の衛星画像から、過去の実験に向けた準備期間と同じ動きがみられる、ということです。
同当局者は画像の詳細な内容に言及しなかったものの、足場などの設置作業や燃料、車両や人員の動きを指すとみられています。
米国は北朝鮮が今月4日に発射したミサイルについても、ICBMが発射直後に爆発して実験に失敗したとの見方を示しています。
さらに、今年2月と3月のミサイル発射も新型ICBMの実験だったとみられ、米国防総省は3月以降、偵察活動とミサイル防衛体制を強化していました。
米軍と情報当局は、北朝鮮が今月中に地下核実験を実施する可能性も指摘しており、同国プンゲリ核実験場で準備が進んでいるとみられています。
北朝鮮は、キム総書記とトランプ前米大統領との核・ミサイル軍縮交渉が決裂した後、より精力的なミサイル実験を再開しました。
有識者らは、合同軍事演習を含めた地域でのアメリカの挑発行為が、軍国主義の増大や地域の情勢不安を助長している、と見ています。
一方、北朝鮮は自らの核兵器開発の決定的な理由として、アメリカの挑発行為や地域における米軍の駐留を挙げています。
昨今の北朝鮮の動向から、北朝鮮が核実験を実施するのではないかとの懸念が高まっています。
アメリカを初めとする西側諸国、および北朝鮮の近隣国である日本と韓国は常に、北朝鮮による弾道ミサイル・核実験を懸念しています。