アメリカが、北朝鮮に新たな制裁を行使
(last modified Sat, 28 May 2022 07:27:45 GMT )
May 28, 2022 16:27 Asia/Tokyo
  • アメリカと北朝鮮の国旗
    アメリカと北朝鮮の国旗

アメリカは国連安保理での自らの目的を達成できなかったことをうけ、北朝鮮の兵器開発を支援したとして北朝鮮の個人1人および同国の企業1社、そしてロシアの2つの銀行を制裁対象としました。

北朝鮮による弾道ミサイル発射実験をうけ、アメリカは国連安保理に対し同国へさらなる制裁を科す決議案を出したものの、ロシアと中国が拒否権を行使し、否決されました。今回の制裁措置の発表はその翌日のことでした。

北朝鮮に対する制裁決議で安保理常任理事国内で意見が分かれたのは、2006年以降で初めてのことです。国連安保理は2006年に北朝鮮に対する初めての制裁決議を可決しています。

米財務省は27日金曜、声明を発表し、北朝鮮国営の航空会社・高麗航空とロシアの極東銀行・スプートニク銀行の2行を、北朝鮮の各機関が収益をあげるのに協力したとして制裁対象としました。

また、ホワイトハウスも、北朝鮮科学アカデミーに所属する人物1人を制裁対象としたと発表しました。

米財務省によれば、この人物はベラルーシ在住で、北朝鮮の弾道ミサイル開発に関わっている機関を支援していたということです。

北朝鮮軍は25日水曜、1時間足らずの間に3発の弾道ミサイルを首都ピョンヤン郊外のスナンから発射しました。

これらの弾道ミサイルは、バイデン米大統領の韓国訪問、そして米韓合同軍事演習の早期実施および地域への米製兵器の配備に向けた合意のあと、発射されました。

北朝鮮は、アメリカが北朝鮮に対する敵視政策をやめるまでは、弾道ミサイル・核計画を後退させるつもりはないとしています。

 


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