カタールがW杯において、「1つの中国」の原則を尊重
6月 16, 2022 16:14 Asia/Tokyo
今年11月にカタールで開催予定のサッカーW杯での台湾人サポーターの扱いについて、カタール政府高官は、「ひとつの中国」原則を尊重した措置をとったと述べました。
今年11月のカタールW杯において、台湾人サポーターが「台湾国籍」として登録されないことについて台湾政府が抗議しました。
しかし、カタール政府高官は、「ひとつの中国」原則を尊重して、台湾人サポーターのIDカードを中国国旗とともに発行したと述べています。
中国は常に、「台湾はわが国の不可分の領土である」と表明しています。
香港英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によりますと、カタールW杯実行委員会は、すべての出場国の国民に歓迎の意を表明するとともに、「観戦チケットを購入するサポーターは、スタジアムにアクセスするには、応援チームを明記する『ヘイヤカード』取得のため登録をしなければならない」としています。
このカードは、サポーターがカタールに入国するためのビザ代わりとなります。
こうした中、中国と台湾の対立は激化しており、ますます緊迫しています。
カタールは、「ひとつの中国」原則を尊重し、台湾サポーター向けのヘイヤカードは、中国サポーターと同一のものを発行するとしています。
なお、台湾は現在、カタールと正式な外交関係を結んでいません。