アルメニア首相府報道官「アゼルバイジャン大統領の発言は交渉内容に反する」
7月 22, 2025 14:34 Asia/Tokyo
-
アルメニア首相府のバグダサリアン報道官
アルメニア首相府報道官は21日、隣国アゼルバイジャンのアリエフ大統領が、同国とアルメニアを挟んだ飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国を結ぶ「ザンゲズール回廊」構想について、「アルメニアは取り組むつもりがない」と批判したことに対し、「根拠がない批判」と述べ、アルメニアは領土の一体性、国家主権、司法権の完全な遵守と両国の相互行動の原則に基づき、回廊開通の保証に準備ができていると述べました。
【ParsToday国際】アゼルバイジャンのアリエフ大統領は最近、ザンゲズール回廊について「アゼルバイジャンの市民や貨物がアルメニアまたは他の国の国境検問を受けることがあってはならない」と述べ、回廊の自由な往来を求めました。
アルメニア首相府のバグダサリアン報道官は、このアリエフ氏の発言について「アルメニアに対する事実上の領土割譲要求であり、受け入れられない」「これまで行われてきた交渉・合意の精神に反する」と批判しました。
その上で、アルメニアがアゼルバイジャンおよび他のパートナー諸国と「平和の十字路プロジェクト」について協議を続けているとも述べました。
ザンゲズール回廊は、アゼルバイジャン本土とナヒチェヴァン自治共和国を結ぶ回廊建設構想で、アルメニアとイランの国境に沿う形になっています。この構想については、イランも地域の現状変更につながるとして反対を示しています。

タグ