日英外務・防衛2+2会談が実施
日本・イギリス両国が東京都内で外務・防衛の閣僚級会合(2+2)を開催し、安全保障面での両国の連携強化を確認しました。
日本の報道各社によりますと、閣僚協議は日本時間の7日火曜午後、外務省で行われ、日本から上川外務大臣と木原防衛大臣、イギリスからクレバリー外相とシャップス国防相が参加しました。
今回の会談で上川外相は、「日英は欧州およびアジアにおける双方の最も緊密な安全保障上のパートナーだ。法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持強化に向け、日英の連携を一層強化していきたい」と語りました。
また、木原防衛相は、「世界の安全保障環境は日々変化し、一層厳しさを増している。こうした中、我が国は反撃能力の保有を含む防衛力の抜本的強化に取り組んでいる。加えて、同盟国・同志国ネットワークの重層的な構築拡大が重要だ。英国とは、アジアおよび欧州における相互の最も緊密な安全保障上のパートナーとして連携を一層深めていきたい」と述べました。
これに対し、シャップス英国防相は「日英の防衛協力は1902年に遡る」と明治時代に締結された日英同盟に触れた上で、「両国の安全保障分野におけるパートナーシップをさらに裾野の広い強固なものにしていくべく議論したい」と述べました。
さらに、現在の世界情勢に関して「欧州で戦争が起き、中東でも勃発しているところだが、イギリスとしてインド太平洋を重視するという決意には全く変わりがない。いかに世界の安全保障に関わる重要地域と位置づけているかということは、今回私と外務大臣がそろって訪日していることからも理解いだけると思う」と述べた。
日英2+2は対面では6年ぶりの開催となります。両国は2023年5月に首脳間で戦略的パートナーシップに関する「日英広島アコード」を発出していて、これは“事実上の日英同盟復活”と見なされています。