日本がバングラデシュにOSA適用で警備艇供与
11月 19, 2023 20:32 Asia/Tokyo
日本が、同志国の安全保障上の能力や抑止力強化のために防衛装備品などを提供するOSA政府安全保障能力強化支援の2例目として、バングラデシュへの警備艇供与について同国と合意しました。
アジアニュースによりますと、日本はバングラデシュ海軍の警戒監視及び災害対処能力を向上させるためとして、同国へ4隻ほどの警備艇(計5億7500万円相当)を供与することで合意しました。
この合意の目的の一つには、インド洋における中国の海上侵略への対峙が挙げられます。
OSAは、北朝鮮、中国、ロシアへの対抗措置と深く関連する台湾、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、韓国、インドなどの国々に、日本から防衛装備品などを提供する枠組みです。
日本外務省は今回の合意発表において、バングラデシュに供与する警備艇の種類については詳術せずに、「バングラデシュは、我が国にとって重要なシーレーンに面するベンガル湾を擁している」「バングラデシュ軍の警戒監視能力や災害対処能力を強化し、ベンガル湾ひいてはインド太平洋地域における海洋安全保障の維持・強化に寄与することが期待される」と説明しました。
一方、中国の専門家はこれに先立ち、日本が駐国の近隣諸国と安全保障協力を拡大させて、中国を将来的計画の敵として明確に定義していると強調しています。
遼寧大学米国・東アジア研究院の呂超(ルー・チャオ)院長は、OSAを導入してフィリピンなどをその対象国として防衛装備品供与を検討するなど、日本が岸田政権になってより中国への敵意拡大に向かって進んでいるとしていました。