イスラエル擁護のSNSアカウントに多数のキブツ出身者 キリストの幕屋の関与濃厚
SNS上でイスラエル擁護を展開する日本人アカウントのうち、キブツ(イスラエルの農業・生産共同体)での在住経験がある者が多数に上ることがParsTodayの調べで明らかになりました。
キブツへの日本人の派遣は、カルト団体・キリストの幕屋が長年にわたって行ってきた活動です。キブツ在住者の中には、現地でシオニストと結婚・定住する者もおり、幕屋がそうした人生設計に組織的に関与していた可能性があります。
SNS上でイスラエル擁護を展開する日本人アカウントのうち、キブツ(イスラエルの農業・生産共同体)での在住経験がある者が多数に上ることがParsTodayの調べで明らかになりました。キブツへの日本人の派遣は、カルト団体・キリストの幕屋が長年にわたって行ってきた活動です。キブツ在住者の中には、現地でシオニストと結婚・定住する者もおり、幕屋がそうした人生設計に組織的に関与していた可能性があります。
下の画像は、X(旧ツイッター)上で「笑星」と名乗るアカウント(@esther_k3)が昨年7月28日に投稿した画像です。間に1人を挟み、2人の日本人女性がアコーディオンを手に持って写っています。画像に添えられた文には「大昔の、イスラエルでの写真出てきた~ キブツでねぇ…」と記されています。
画像を拡大してみると、この2人は三つ編みを頭部に巻き付けたような髪型をしています。これは、キリストの幕屋信者の女性がセットすることが多い髪型として知られています。
この投稿には、他の親イスラエルアカウントからのリプライが複数寄せられ、いずれもキブツ在住経験のあることを告白しています。
特に「ハダル」と名乗るアカウント(@HadarJP_IL)は、プロフィール欄で「1996年よりイスラエル在住」としており、シオニストの夫と子供を持つことを過去の投稿で公言しています。キブツ在住日本人がそのまま現地人と結婚し定住化した例です。
キリストの幕屋は、熊本の手島郁郎が1948年に創始した団体で、1961年に「キリスト聖書塾」の名前で宗教法人として登録されました。手島はその翌年から日本人のキブツ派遣を始めており、幕屋の設立当初から続く中心的活動と言えます。
幕屋のウェブサイトには、キブツで生活する日本人信者の様子を映した動画(https://www.makuya.or.jp/085-teshim/)が公開されており、それによると2004年までにのべ800人の信者がキブツに留学したということです。
X上には上記の2人以外にも、キブツでの滞在経験を明かすアカウントが複数見つかり、そのいずれもが現在イスラエルがガザで行っている大量虐殺などの犯罪を支持しています。
また、ハダルのように日本人留学生と現地シオニストが結婚するケースに幕屋が関与していたのかどうかは不明ですが、教団のあっせんのもと幕屋信者どうしが結婚する「幕屋結婚」が存在するとの証言が複数あることから、それがイスラエルでも行われていた可能性は十分あります。
上記の笑星は、今年7月12日の投稿でも、1973年に開かれたイスラエル「建国」25周年の記念式典に自身を含む幕屋信者らが集団で出席している様子を写した写真を掲載しています。
写真には「マクヤ」と書かれた法被を着た信者らが、観覧席に座って軍事パレードを見物している様子が写っています。
このパレードからすでに50年。キブツへの日本人派遣から数えれば60年にわたって、キリストの幕屋はシオニスト政権およびその社会との関係を確実に深めてきました。現在SNS上にあふれかえるシオニズムを内面化したアカウントの数々は、そうした半世紀以上にわたる幕屋の活動が結実した結果と言えます。そういう意味では、幕屋の活動は「成功」したと言えるのかもしれません。
しかし、それは裏を返せば、嘘と略奪により成立したイスラエルと、その嘘を信仰対象とするカルト信者らの相思相愛の歴史でもあります。嘘を自らの存在基盤としてしまった両者が、半世紀以上来た道を戻るにも戻れず、外部からの声に耳を閉ざし続けているのは偶然ではなく、必然の一致と言えます。