ソマリアが、ソマリランドにおけるシオニストの危険な計画に抵抗
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東アフリカ・ソマリアが、パレスチナ人のソマリランドへの強制移住についてシオニスト政権イスラエルに警告しました。
(last modified 2026-02-10T03:27:20+00:00 )
2月 10, 2026 12:24 Asia/Tokyo
  • ソマリアのモハメド・オマル外務次官
    ソマリアのモハメド・オマル外務次官

東アフリカ・ソマリアが、パレスチナ人のソマリランドへの強制移住についてシオニスト政権イスラエルに警告しました。

【ParsToday国際】ソマリアのモハメド・オマル(Mohamed Omar)外務次官は「シオニスト政権は、パレスチナ人をガザ地区からソマリアの西半分の一部である『ソマリランド』地域に強制移住させようとしている」と述べ、イスラエルの計画実行を阻止するために国際社会に即時介入するよう呼びかけました。また、「イスラエルはソマリアの領土保全を尊重する必要がある」と強調し、ソマリアとして国家主権と領土保全を侵害するいかなる勢力とも対話しない、と表明しています。

さらに、分離独立を主張する「ソマリランド」と銘打った地域の承認は平和に寄与せず、逆に地域の情勢不安に拍車をかけるだけだと指摘し、ソマリアとして圧力の下での交渉には応じない、と強調しました。そしてシオニスト政権に対し、ソマリランドに関する同政権との一切の交渉を認めないとし、イスラエル軍事基地の設置に関して警告しました。

ハッサン・シェイク・モハムッド・ソマリア連邦共和国大統領

また、カタールで開催された年次会合・第17回アルジャジーラ・フォーラムにおいて、ソマリアのハッサン・シェイク・モハムッド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領は、紅海が世界貿易の重要な動脈として戦略的に重要ない海域であることに言及し、「この海路の安定に対するいかなる脅威も世界経済に広範な影響を及ぼすだろう」と警告しました。また、シオニスト政権によるソマリランド承認という違法行為に警鐘を鳴らし、「この行為はソマリアの主権と領土保全を侵害し、アフリカの角と呼ばれる東アフリカ地域と紅海の安定にとって深刻な脅威となる」と語っています。

ソマリランドの分離独立志向への対抗というソマリア政府の行動は、政治、安全保障、そして主権に関する一連の目標の枠組みの中で進められています。ソマリランドは1991年以来、一方的に独立を宣言していますが、世界のいずれの国の政府もこれを承認していません。一方、シオニスト政権は、自らの拡張主義的目的に沿って、2025年12月にソマリランドを承認しました。近年、「アフリカの角」における地域競争の激化と外国勢力の参入により、ソマリアはソマリランド問題に益々神経を尖らせており、ソマリア中央政府は外交、法的、そして安全保障上の手段を通じて、ソマリランドの分離主義プロセスの強化の阻止に努めてきました。

ソマリアの第1目標は、領土保全の強化および、地域における危険な前例の樹立をすることです。首都モガディシュにあるその中央政府は、特に経済協定や安全保障協定の枠組みでの、一部の外務勢力によるソマリランドの事実上あるいは非公式の承認によりソマリア中央政府の立場が弱まり、他地域もこれに追随しかねないことを懸念しています。そのため、ソマリアは外交活動の強化や、分離独立の法的影響についての警告そして、AUアフリカ連合と国連への支援要請により、ソマリランドの合法性獲得を阻止しようとしています。

第2の目的は、地政学的に極めて重要な地域における外国勢力の影響力を阻止することです。近年、「アフリカの角」と呼ばれる東アフリカ地域は様々な国の戦場と化しており、ソマリアは、特に港湾や軍事分野におけるイスラエル政権を初めとした一部の政権とソマリランドとの直接的な折衝が、自国の構造に深刻な亀裂をもたらすことを懸念しています。ソマリアの新たな措置は事実上、このプロセスを抑制し、ソマリランドが外国勢力の拠点にならないよう阻止するための試みだと言えます。

3つ目の目的は、内部の結束を強化し各地元集団に力強いメッセージを送ることです。ソマリア政府はソマリランドに対してより強硬かつ積極的な姿勢を取ることで、主権を行使し、国内危機を管理する自らの能力を示そうとしています。これらの措置は、国家再建、治安機関の強化、そして中央政府に対する国民の信頼向上に向けた、より広範な取り組みの一環でもあります。

ソマリランドにおけるイスラエルの危険な計画の実現阻止を目指すソマリアの行動は、単にソマリランドというこの分離主義地域の動向に対する反応ではなく、アフリカで最も一触即発とされる地域の一つにおける国家統一の維持および、外国の介入阻止、そして中央政府の強化という、より広範な戦略の一部であると考えられます。

 


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