能登半島地震の死者が30人に、約500人が孤立状態
1月 02, 2024 15:52 Asia/Tokyo
1日月曜に発生した能登半島地震による死亡者数が、30人に達しました。
産経新聞など、日本の報道各社によりますと、日本時間の1日午後4時過ぎに石川県志賀町で発生した地震で、建物の倒壊や火災が相次ぎ、これまでに石川県で少なくとも30人が死亡したほか、各地で多数の負傷者が出ました。
同県輪島市の観光名所「輪島朝市」周辺では大規模な火災があり、約200棟が燃えたほか、同市ではビルも倒壊し、生き埋めが14件発生しました。
また、輪島市にある能登空港では、周辺の道路が寸断されるなどして、空港の利用者や地域の住民などおよそ500人が孤立状態になっているということです。他の自治体でも建物の崩壊が相次ぎ、取り残された人がいるとの情報が届いています。
またこの地震により、富山県内では重傷者3人を含む合わせて24人が負傷したほか、建物の倒壊や断水の被害が出ています。
さらに、同県小矢部市内山の国道359号線が崩落し、現在も通行止めとなっているほか、氷見市では市内全域が断水しとなり、自衛隊が給水車を出動するなどして対応に当たっています。
加えて新潟、福井、岐阜などの各県でも、転倒したり建物が崩れたりして多数が負傷しました。
今回の地震について、兵庫県立大の後藤忠徳教授(地球物理学)は、「能登半島北側の珠洲市から輪島市にかけて10本弱の活断層があり、それが一斉に動いた可能性がある。動いた距離は数十キロ超にわたるのではないか」と推測しています。
気象庁は、今後1~2週間は余震が頻発する可能性があるとし、厳重な注意を呼び掛けています。