能登半島地震・石川県の死者は計78人に、迫る「地震発生72時間」
1月 04, 2024 17:30 Asia/Tokyo
石川県能登地方を震源とする地震で、県内の死者が78人に上ることが明らかになりました。
毎日新聞など日本の報道各社によりますと、石川県は4日木曜午前に開いた災害対策本部で、現地時間の同日午前8時現在の死者が77人に上ることを公表しました。
また同県輪島市は、さらに1人が亡くなったと明らかにしました。
この結果、死者数の市町別では、輪島市44人、珠洲市23人、七尾市5人、穴水町2人、能登町2人、羽咋市1人、志賀町1人となっています。
今回の地震による死亡者数について、地震の建物倒壊などによる直接死は2016年の熊本地震(50人)を上回っており、阪神大震災以降で3番目の多さとなりました。
さらに、石川県によりますと、県内の安否不明者は計51人にも上っています。輪島市は「連絡が取れていなかった9人の生存が確認されたが、住民の生き埋め情報が少なくとも40~50件寄せられている」と説明しました。
行方不明者の生存率が急激に下がる「発生後72時間」が4日夕に迫る中、道路寸断など厳しい条件下で救助が続けられ、各自治体が生存者の発見を急いでいます。
なお、県内の避難者は4日時点で約3万4000人とされ、建物の全壊、半壊は計200軒以上確認されています。
岸田文雄首相は4日、官邸で開いた非常災害対策本部会議で「被災72時間が経過する本日夕刻までに、現場の総力を挙げて、一人でも多く救命救助できるよう全力で取り組んでほしい」と表明しました。
また、避難所に物資を円滑に届ける必要があるとして、道路の復旧など輸送面の課題を早期解消するよう指示しました。
タグ