イラン・ロシア間の貿易が、金融・銀行協定実施で増加
7月 18, 2022 20:05 Asia/Tokyo
イラン・ロシア共同商工会議所のターバーン所長は、両国の金融・銀行協定が実施されれば、貿易量は増加すると述べました。
イルナー通信によりますと、ターバーン氏は同協定が正しく実施されれば、イラン・ロシア間の貿易は円滑になり、量も改善するだろうと述べました。
同氏はその上で、イラン駐在のロシア通商代表が発表した統計によれば、昨年の両国の取引量は81.7%増加し、40億3500万ドルに達したとしました。
イラン中央銀行のサーレフアーバーディー総裁は今月初め、金融・経済・銀行関係者らとともにモスクワを訪れました。
同総裁は、「自国通貨の使用は、イラン・ロシア間の協議の重要議題のひとつで、これに関して締結された合意書が近いうち、実施されるだろう」と述べていました。
イランとロシアは、特に経済、軍事、安全保障分野、またアメリカの一極主義への対抗といった地域・国際課題において共通の戦略的利益を有しています。このことは、近年の両国の接近の主要因となっています。
2001年に3月にはイランとロシアの間で、「二国間関係と協力原則に関する基本協定」という20ヵ年協定が結ばれており、現在両国は特に経済分野における新たな合意を目指しています。