イラン・トルコ・ロシア首脳がテヘランで三者会談 シリア状況を中心に
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ライースィー・イラン大統領、プーチン・ロシア大統領および、エルドアン・トルコ大統領
イラン、トルコ、ロシア各国の首脳が19日火曜、シリアの状況を中心議題とした三者会談をテヘランで行います。
カザフスタン旧首都、現ヌルスルタンから名前が取られたアスタナプロセスは、2017年1月よりイランのイニシアチブおよび、ロシアとトルコの協力により、シリアでの和平確立を目的に開始されました。
第7回アスタナプロセス保証国首脳会合は、ライースィー・イラン大統領、プーチン・ロシア大統領および、エルドアン・トルコ大統領らの参加により、19日火曜にテヘランにて開催される予定です。
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相はこれについて、「今回テヘランで開催されるアスタナ・プロセス保証国首脳会合の主な議題は、シリアの紛争地域における緊張緩和、および同国での安定維持である」と述べました。
続けて、シリア・トルコ間の新たな安全保障危機はコントロールされなければならないとし、「トルコ側は、シリア国境内側の30km圏内で軍事作戦を行う可能性があると語っているが、イランはこの危機が政治的手段を通じて解決されるように努力している」としました。
また、今回の三者会談で扱われる議題として、紛争地域の緊張緩和、シリア難民の帰還、同国の安定・安全への支援といった問題を挙げました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は18日月曜夜にも、テヘランで開催される第7回アスタナ・プロセス保証国首脳会合についてツイートし、「テヘランで予定されているイラン、トルコ、ロシア各国大統領が集う会合は、関係のさらなる強化、経済協力の拡大、政治的かつ戦闘に訴えない解決策による地域安全保障への注力、食糧安全保障などに向かうきっかけとなる」と説明しています。
シリア危機は2011年、サウジアラビア、アメリカ、およびその同盟諸国から支援を受けたテロ組織が、地域のパワーバランスをシオニスト政権イスラエルに有利に変化させようという目的とともに、シリアへ大規模な侵攻を行ったことで始まりました。
シリア軍はその後、イランの軍事顧問とロシアの支援の助けを受けて、自国内にいたテロ組織ISISの問題の終結に成功しました。
他の複数のテロ組織も、同国から掃討されつつあります。
アメリカとその同盟諸国は、シリアでのテロ組織敗北を強く懸念しています。