イラン国会関係者が、米大統領西アジア訪問と比べたロシア大統領イラン訪問の実用性を指摘
(last modified Tue, 19 Jul 2022 06:04:29 GMT )
7月 19, 2022 15:04 Asia/Tokyo
  • ロシア大統領のイラン訪問
    ロシア大統領のイラン訪問

イラン国会のファダーホセイン・マーレキー国家安全保障・外交委員が、ロシアのプーチン大統領によるテヘラン訪問はアメリカのバイデン大統領による西アジア訪問とは比べ物にならないとして、「プーチン氏の訪問は、シリア問題や地域・二国間問題への対処を目的とした実用性のあるものだが、バイデン氏の訪問は地域内のバランスかく乱を企むものだ」と述べました。

マーレキー議員は、ロシア大統領のテヘラン訪問とアメリカ大統領のシオニスト政権イスラエル・サウジアラビア訪問が同時期に行われることに触れて、「これらの訪問は時期が同じかもしれないが、プーチン氏の訪問の方が間違いなく、より実用性あるものとなるだろう」と述べました。

続けて、「バイデン氏のイスラエル・サウジ訪問の成果および結果の1つは、無秩序や地域内バランスの崩壊だといえる。しかし、プーチン氏の訪問は実際に役に立つものだ。現在バイデン政権は、ロシア・ウクライナ戦争と西側諸国の経済危機に直面しているために、シオニスト政権およびサウジアラビアとの関係を修復しようと試みている」と指摘しました。

また、「ロシアは、地域におけるイランの最も重要な戦略的パートナーである。そのため、ロシア大統領のイラン訪問は、我々にとって非常に重要なものとなる。もっとも、今回の訪問目的は(シリア問題の解決策を模索する)アスタナプロセス会合への出席であり、ロシア、トルコ、イラン各国の大統領は、同会合で決定的かつ効果のある決定をすることになるだろう」と説明しました。

そのうえで、「アスタナプロセス保証国の首脳たちは、同会合におけるシリアの安全保障状況についての議論・検討に加えて、二者会談も行い、二国および多国間の経済、政治、安全保障といった諸問題についても話を進める予定だ」としました。

そして、「イラン、ロシア、トルコ間の問題は、シリア危機に留まらない。この3カ国は、経済やエネルギーといったさまざまな分野で共通の課題を抱えており、テヘランではこれらについて議論・検討がされるだろう」と述べました。

 


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