駐イラン日本大使とイスラム文化指導相が会談
駐イラン日本大使の相川一俊氏は、イラン・イスラム文化指導省のエスマーイーリー大臣と会談し、今月1日に亡くなったイラン在住日本人女性の山村邦子さんの人気に驚きを示しました。
ファールス通信によりますと、エスマーイーリー大臣はこの会談で、安倍晋三元首相が殺害されたことについてイラン政府および国民として哀悼の意を表しました。
エスマーイーリー大臣はイランと日本の両国民の深い関係について触れ、「イラン国民は日本の人々について常によい感情を持っている。日本人は勤勉で意志が強く、成功した人たちだと思っている。国どうしの政治的関係や各方面での協力が発展するには、両国民の間によい感情があることが第一の条件だ。幸い、イランと日本の両国民にはこの感情が存在する」と述べました。
その上で、イラン各地で日本の文化・芸術週間を開催することが可能だとしました。
相川大使も、安倍元首相の死去にイラン政府が哀悼のメッセージを寄せたことに謝意を示し、安倍氏がイランと日本の関係発展に重要な役割を果たしたとし、「幸いにも、現在も両国の関係は深まっている」と述べました。
また、今月1日に亡くなったイラン在住日本人女性の山村邦子さん(イラン名:サバー・バーバーイー)について、「非常に重要な方を亡くした。山村さんは、ペルシア語から日本語への翻訳において価値ある活動をされただけでなく、イランの人々の間でも驚くほどの人気があった」と語りました。
そして、日本大使館として「日本文化月間」をテヘラン、タブリーズ、キーシュ島などで近く開催することを検討していると述べました。
相川大使は、イランと日本には文化・芸術において共通点があるとし、イラン映画が一般の日本の人々からも好評を得ていると語りました。