イランでシーア派追悼行事に多数が参加、服喪ムード一色
8月 08, 2022 18:04 Asia/Tokyo
イスラム教シーア派の3代目イマーム・ホサインを追悼するアーシューラーの日を迎え、イラン全土では多くの人々が街頭や宗教施設など集まり、このイマームの殉教を悼みました。
2022年8月8日月曜は、イスラム暦では1444年モハッラム月10日となり、アラビア語で数字の10を意味するアーシュラーと呼ばれる、イマーム・ホサインの殉教日にあたります。
アーシューラーはシーア派イスラム教徒にとって、イスラム暦61年(西暦680年)に起きたイマーム・ホサインの真理のための蜂起を思い起こす日です。イマーム・ホサインと彼の72人の誠実な教友たちはこの日、現在のイラク南部の町カルバラーにて、無能な抑圧者であるウマイヤ朝の時の暴君・ヤズィードの送った数万人の軍隊と戦い、殉教しました。
イマーム・ホサインが蜂起した目的は、祖父にあたる預言者ムハンマドの唱えた真の宗教を復活させることにありました。
カルバラーでのこの戦いでイマーム・ホサインが見せた無類の献身は、世界中の人々に自由と名誉とは何かということを教えました。
この偉人が起こした運動の教訓は、時代や地理的国境を超えて世界の全人類にに広がっており、決してそれを押しとどめることはできません。
イマーム・ホサインの殉教を悼むイランの人々はこのアーシューラーの日にはモスクや宗教施設などに集まり、集団になって手や鎖の束で自身の体を叩き、イマームを哀悼する文句を唱えるのが慣わしとなっています。
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