「イマーム・フセインへの愛は類のないもの」 イラン最高指導者がイラク国民に示した謝意
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師はイラク国民に宛てた親書の中で、先月行われたシーア派行事・アルバインにあたってイラク国民が示したもてなしに謝意を示しました。
【ParsTodayイラン】この親書は11日にイラクを訪れたペゼシュキヤーン大統領によって同国のスーダーニー首相に手渡されました。
ハーメネイー師の親書の全文は以下の通りです。
慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において
最初に伝えたい言葉は感謝である。アルバインの期間中、これ以上ない寛大さや友愛を示してくれたイラク国民、安全確保に尽力したイラク政府関係者、アルバインを両国国民の兄弟愛の場にしたイラクの偉大なイスラム法学者たちに、私自身から、そしてイラン国民を代表して心の底から御礼を申し上げる。
あなた方がアルバインの巡礼者たちに示したもてなし、寛大な姿勢は今日の世界では類を見ないものだ。アルバインの巡礼行進が世界で類のないものであることはもちろん、その数千万人の参加者の安全・健康が確保されたことも、この不安定な世界において偉大なことである。
あなた方イラク国民は、イスラムとしての、そしてアラブ民族としての寛大さをその行動で示してくれた。これはすべてイマーム・フセインへの愛ゆえのことである。このイマーム・フセインへの愛は他とは違う特別なものだ。これに類するものは、時と場を問わず見つけることはできない。あなた方や我々の心に宿るこの愛を、神が日増しに強くしてくれることを望む。
現在、このイマーム・フセインへの愛は、ガザから非イスラム社会までをも包摂するものになっている。神に称賛あれ。
セイエド・アリー・ホセイニー・ハーメネイー
イスラム暦1446年サファル月の終わりに
イマーム・フセイン(本名:フセイン・イブン・アリー・イブン・アビーターリブ)は、西暦626年、シーア派初代イマーム・アリー(スンニ派の第4代正統カリフでもある)と預言者ムハンマドの娘ファーティマの間に生まれました。
兄ハサンの後を継いで3代目イマームを11年にわたって務めましたが、680年に当時のウマイヤ朝カリフ・ヤズィードの軍勢によってイラク・カルバラーの地で殺害され、殉教しました。