イラン外務省報道官、「核合意の復活に重大な支障はない」
9月 15, 2022 17:48 Asia/Tokyo
イラン外務省のキャンアーニー報道官は、核合意の復活に深刻な支障が存在せず、IAEA国際原子力機関が提起している問題は、政治的な捏造によるものだ、としました。
キャンアーニー報道官は15日木曜、核合意復活への希望が薄れているという一部の見解表明を否定し、「イランは、建設的な協力の中で、IAEAから提起された諸問題を検討し、解決を促す意向だ」と述べました。
また同時に、「このような問題により再び核合意の実施プロセスが妨害されないことが保障される必要がある」としました。
さらに、「イランとIAEAの協力は、常に前向きで肯定的なもので、イランは自国の核活動を唯一監視できる組織としてのIAEAの専門的な位置付けの維持を強調している」とし、「一部の国は、政治的な問題や見解の提示によりIAEAの技術・専門的な位置づけを毀損し、この影響でIAEAが政治的な声明を発表することになった」と語りました。
そして、「平和目的であるイラン核活動への問題提起は、政治的な思惑によるものだ」とし、「イランの見解では、他者が政治的な思惑によって提起した疑惑点は、IAEAとの協力により解消できるとみなされている」と語りました。
なお、「IAEAは、数年前に核合意に調印して以来、これまでに理事会に提出した15回以上の報告書の中で、イランの核活動が平和的なものであることを認めている」としました。