イラン大統領、「前政権の行動を補うための実質的な米の歩みは見られない」
9月 21, 2022 16:24 Asia/Tokyo
イランのライースィー大統領が、「アメリカからは、同国前政権の行動の補填の兆しとなる真剣で実質的な歩みが見られない」と語りました。
イルナー通信によります、ライースィー大統領は21日水曜、米ニューヨークでの第77回国連総会の傍ら、スイスのパルムラン大統領と会談し、米現政権が同国の前政権の決定に反対し、イランとの核合意への復帰を主張していることに触れました。
その上で、「イラン核問題について、アメリカの決断の欠如が障害となっている」とし、「核合意から離脱したのはイランでなく、アメリカ側だった。イランが自国の責務を履行したにも拘らず、西側の当事国はその約束や政務の履行を回避した」と述べています。
さらに、「イランは協議の場を離れておらず、良好かつ公正な合意を成立させる意思がある」とし、「アメリカのこれまでの経歴に注目すると、合意の恒久性の保障を求めるイランの請求は、完全に至当で論理的だ」と語りました。
一方のパルムラン・スイス大統領も、「2016年以来、イランとスイスの通商関係の改善に向けたロードマップが作成されている。両国の協力における政治的、地政学的な障害は取り除かれるべきだ」としました。
さらに、「イランと西アジアの安全保障は、ヨーロッパの安全を保障するものだ」とし、「金融協力は、双方の間で拡大可能な協力分野のひとつである」と語りました。
タグ