イラン全国で、暴動・騒乱を非難する行進が実施
イラン全国で市民らが大行進を行い、公共施設の破壊や暴徒らの常軌を逸した行動を非難しました。
今月15日、イラン人女性マフサー・アミーニーさん(22)が服装に関する指導のため警察に連れて行かれた際、公衆の面前で突然心臓発作を起こして倒れ、病院に搬送されたものの、死亡しました。
この苦い事件の後、ライースィー・イラン大統領およびヴァヒーディ内務大臣は、事件の詳細を即時捜査し、その結果を報告するよう命じています。
ライースィー大統領はまた、マフサーさんの遺族らとのやり取りで、「彼女は自分の娘と変わりなく、当局にこの事件の真相の全面的な解明を求めている」としました。
またイラン司法長官も、検査・調査の結果が得られた後、その結果が必ず発表されることを確約しました。
マフサーさんの死により多くのイラン国民が影響を受け、法医学捜査の結果発表を待っている中、テヘランを含む一部の都市で抗議集会が開かれ、公共物への損害が発生しました。
これらの暴動の中で、救急車、消防車などにも暴徒の攻撃による被害を受け、61 台の救急車も破壊され、数人の医療従事者と救助隊員が負傷して入院しました。
また、数名の治安部隊員が暴徒によって殉教しています。
テヘランでは、一部の暴徒が車で警察官1名をひいたり、また、別の警察官に放火しました。
最近では、BBCペルシャ語放送、英ロンドンを拠点とサウジアラビアと提携しているとされるイラン・インターナショナル、ラジオ・フリーヨーロッパ(別名Radio Farda 、本部はチェコ共和国)、米VOA(アメリカの声)ペルシャ語が、事前に仕組んだシナリオで抗議行動を特別報道し、世論に暴動を扇動しています。
ある治安筋は、「テロ組織ISISの多数のメンバーが、イラン北西部で活動していた際、治安部隊により逮捕された」と発表しました。
これらの人々は、一連の抗議行動の指導者となっていました。
イラン全国では23日、金曜礼拝終了後に市民らが暴動を非難する行進を実施しました。
なお、24日土曜はイラン全域の状況が沈静化していると報じられています。