イラン外相、「わが国はクーデターやカラー革命を起こせる場所ではない」
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、「イランは、クーデターやカラー革命を起こせる場所ではない」と述べると共に、アメリカの政治家らに対し、「わが国には特に重大なニュースはなく、体制変更は起こらないだろう」と語りました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は、アメリカの公共ラジオ・NPRのインタビューで、イラン人女性マフサー・アミーニーさんの死亡に関する質疑に対し、「こうした事件は、英米やほかの諸国において年間数十件発生している」と述べています。
また、「この事件が発生して以来、イラン大統領はこの問題を慎重に追跡し、マフサーさんの遺族とも話をした。また、司法機関はこの問題を真剣に追及している」としました。
さらに、「この事件の発生当初、イラン市民は純粋な感情にかられて平和的に抗議の意を表明したが、抗議は終結し、全ての人々が司法機関の見解表明を待っている」と語っています。
そして、「英ロンドン、又は米国以内から管理誘導されている衛星放送局、そして一部のアメリカ当局者がなぜ挑発的な文言を発し介入する必要があるのか?」と述べています。
続けて、「これらのネットワークの一部は、ロンドンから発信され、暴動、放火、殺害を公然と奨励している」としました。
加えて、「1万7,000人のイラン人を殉教させた反イランテロ組織モナーフェギン(MKO)は、アメリカといくつかのヨーロッパ諸国から挑発行動を起こしており、イラン国内に工作員を送り込んでいる」と語りました。
また、「抗議行動とかく乱・暴動の間には違いがある。イランでは、国民の要求には注意が払われるが、暴動の発生をたくらみ外国の影響下にある輩は、我々の法律に従って対処される」と述べています。
最後に、制裁解除を目指す協議についても、「全体として、前向きでプラスの協議がオーストリア・ウィーンで開催され、アメリカ側との間に多くのメッセージが交換されてきた」としました。