イラン外相、「ウクライナ危機の政治的解決を支持」
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、アイルランドのコーヴニー外相との電話会談で、「イランは、ウクライナ危機の政治的な解決を支持する」としました。
今月6日に実施されたこの電話会談では、両国関係や制裁解除協議の最新情勢のほか、イランでの最近の一連の出来事、そして暴徒や騒乱扇動者の悪用行為に関して意見交換が行われています。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は今回の電話会談で再度、ウクライナ戦争での使用を目的とした無人機や武器の売却に関するうわさを強く否定し、政治的手段によるウクライナ危機の解決というイランの立場を強調しました。
また、イラン国内の最新情勢に関しても、女性の権利や人権に関する西側諸国の矛盾した対応に触れ、「イラン国内では女性の権利への注目が非常に重視されており、現在、大学や学術、医学、教育、行政機関、技術などの各方面で、女性が非常に効果的な役割を果たしている」と語っています。
そして、「一部の暴徒は、外国からの誘導や外国のテレビ チャンネルの扇動を受けて公共器物を破壊し、銃や刃物などで人々や警察を攻撃した。市民は、警察がこうした輩から自分たちを守ってくれることを期待している。そして警察は厳密に人権、市民の人権や信頼、力を遵守し、治安確保に努めている」と述べました。
さらに、「わが国は、テロとの闘いにおいて、テロ集団の挑発や行動に断固として対処していく」と強調しました。
加えて、「米国内での出来事や議会占領事件で、米国のインターネットは長い間遮断され、当時の米大統領のSNS上の個人ページでさえ、国家安全保障を口実に閉鎖された事実がある」と述べています。
一方、コーヴニー外相も「制裁解除協議での合意成立は、すべての関係者の利益となる」と語りました。
また、暴動や騒乱についても、「イランが市民の平和的な要求に注目することはきわめて重要である」としています。