世界のメディアが大々的に報じた、イランの極超音速ミサイル開発
(last modified Sat, 12 Nov 2022 09:38:44 GMT )
11月 12, 2022 18:38 Asia/Tokyo

「あらゆる防衛システムを突破できる極超音速ミサイルを開発した」という、IRGCイランイスラム革命防衛隊航空宇宙部隊司令官の表明が、世界各国のメディアで大々的に報じられています。

IRGC航空宇宙部隊のアミールアリー・ハージーザーデ司令官は今月10日、記者団に対し、あらゆる防衛システムを突破できる極超音速ミサイルを開発したことを明らかにし、「このミサイルは非常に高速であり、大気圏外でも飛行できる」と語りました。

そして、「この新型ミサイルは、すべてのミサイル防衛システムをかいくぐることができ、これを迎撃するシステムの開発には数十年かかるだろう」との見解を示しています。

さらに、「このミサイルは、敵のミサイル防衛システムを標的とするもので、ミサイル分野における世代を超えた一大飛躍といえる」と語りました。

フランス24チャンネルはこれについて、「ハージーザーデ司令官は、イランがあらゆる種類の防衛システムを貫通する力を持つ高度な極超音速弾道ミサイルを手に入れた、と述べている」と報じました。

続けて、「極超音速ミサイルは、音速の5倍以上の速度で飛行できる」としました。

同チャンネルはまた、「極超音速ミサイルは通常の弾道ミサイルとは異なり、大気中をより低く飛行するために、目標により速く到達できる力がある。現時点でこの種のミサイルの開発競争をリードしているのはロシアで、中国と米国がそれに続いている」と説明しました。

さらに、「極超音速ミサイルは機動性が高く、その追跡やそれに対する防御は、より困難なものとなる」と加えました。

ラジオ・インターナショナルを含む他の多くのフランス語メディアも、イランが高度な極超音速弾道ミサイルを開発・獲得した旨をウェブサイトで報じています。

ロイター通信も、ハージーザーデ司令官の発言を伝えながら、イランの新たな軍事的成果について取り上げ、同国が極超音速弾道ミサイルを製造したとしています。

さらに、ハージーザーデ司令官の話として、このミサイルの能力の詳細も伝えました。

米紙「ワシントン・エグザミナー」も、ウェブサイトに掲載した「イランが、極超音速ミサイル製造とする」というタイトルの記事において、国際的な制裁をものともせずにイランが国内の武器産業を拡大・発展させた事実を認めました。

ウェブサイト「ディフェンスフォース」も、ハージーザーデ司令官の発言を、「イランが、極超音速ミサイル開発を発表」という見出しとともに伝えました。

他にも、スイスのニュースサイト「Swissinfo」が、イランでの超音速ミサイルの製造に関するニュースを取り上げています。

同サイトは、「イランは先週、衛星打ち上げロケット・ガーエム100の実験を行ったと発表している。このロケットは、高度500kmの軌道に 80kgの衛星を投入できる初の3段式打ち上げ装置である」としました。

また、インド紙「ヒンドゥスタン・タイムズ」などの一部のメディアは、「大きな世代的飛躍」という見出しを用いて、イランのこの弾道ミサイルがミサイル防衛システムを標的にすることができ、これを世代的な飛躍を示すものだと報じました。

カナダの公共放送・CBCおよびシオニスト政権イスラエルのオンライン紙「タイムズ・オブ・イスラエル」も、イランの超音波ミサイル開発関連情報と、これに関するハージーザーデ司令官の発表を、ニュースとして伝えました。

 


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