イラン外相とEU上級代表が電話会談、制裁解除交渉めぐり
(last modified Tue, 15 Nov 2022 08:06:56 GMT )
11月 15, 2022 17:06 Asia/Tokyo
  • イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相とボレルEU外務安全保障政策上級代表
    イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相とボレルEU外務安全保障政策上級代表

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、ボレルEU外務安全保障政策上級代表と、制裁解除交渉について協議しました。

14日月曜夜に行われたこの電話会談の骨子は、IAEA国際原子力機関とイランの協力だったとされています。

こうした中、ボレル上級代表は14日夜、ベルギー・ブリュッセルにて記者団に対し、「イランとの核合意について国連安保理で決定されており、一部問題が存在するにも拘らず、この道筋は今後も機能し続ける」と語りました。

また、イランを人権面で非難し、同国がウクライナでの戦争に加担しているとの疑惑を繰り返しながらも、「これについては様々な憶測があるものの、まだ証拠は挙がっていない」と述べています。

さらに、「とは言え、これらの問題は互いに別個のものであり、核合意交渉の当事者の間のバランスを取るよう引き続き努めるつもりだ」としました。

オーストリア・ウィーンでの数か月にわたる集中的な交渉の後、対イラン制裁解除を目指すこの交渉は、イランとの核合意に違反したアメリカが、イランの合理的な要求と、安定した信頼できる合意成立に向けた要件を受諾すれば最終合意に到達する、という段階に達しました。

数ヶ月間にも及ぶウィーン交渉により、アメリカが内部の問題とシオニスト政権イスラエルからの圧力のために核合意復帰への決定力を持っていないことが証明され、この観点から、アメリカは対イラン責任転嫁と、期限設定という戦利術に訴えています。

この制裁解除交渉に参加している国のほとんどは、この協議のより迅速な妥結を望んでいますが、最終合意の成立には、残りのいくつかの重要な鍵となる問題に関する米国の政治的決定を待つ必要があります。

 

 


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