W杯イランチーム主将、「英メディアが心理的揺さぶり」

カタール・ドーハで間もなく開幕するサッカーワールドカップ2022でイラン代表チームの主将を務めるジャハーンバフシュ選手が、イギリスのメディアが自国チームとイランの対戦を前にして心理的ゆさぶりをかけ始めたと指摘しました。

イラン代表チームは、今回のW杯でイングランド、ウェールズ、アメリカと同組のグループBに入っており、初戦は21日月曜の対イングランド戦です。

ジャハーンバフシュ主将は、昨今のイラン国内の状況と、これらの出来事が代表チームの準備にどう影響するか、というある記者からの質問に答え、「このような質問がされたことに驚きはない。このような質問が出てくると、誰もが考えている」と述べました。

続けて、こ​​の質問をした記者はおそらくイギリスメディアの関係者だろうとして、「もしイランとイギリスが同じグループでなければ、このような質問は出なかっただろう」と指摘しました。

その上で、イギリスのメディアがイランと自国チームの対戦を前に心理的揺さぶりをかけ始めたと強調し、「私とチームメイトは全員、サッカーだけに全神経を集中させている。我々の全ての目的は代表チームのシャツにひたすら敬意を払うことであり、我々の責務はサッカーをプレイすることだ」と述べました。

そして、イランチームがゴールを決めた後のお祝いは個人的な問題だとしました。

一方、イランチームのストライカーであるアンサーリー選手もイギリス人記者の質問に対して、「私たちがどう答えても、あなた方は自分の好きなように（記事を）書くのだろう」と答えました。

イランチームのカルロス・ ケイロス監督も今月15日、英スカイニュースの記者によって出された、技術的な問題に関係のない、イランの現在の政治的状況に関する質問に対し、皮肉を交えながら答えて、「W杯のような場でこのような質問がされることは、ただただ金銭的利益を得たいがための行為だろう」と述べています。

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