イラン外務省報道官、「国連人権理設置の調査団に一切協力しない」
(last modified Mon, 28 Nov 2022 11:16:07 GMT )
11月 28, 2022 20:16 Asia/Tokyo

イラン外務省のキャンアーニー報道官が、国連人権理事会の対イラン決議採択をめぐり、「イランは調査委員会と呼ばれる政治的な委員会には一切協力しない」と述べました。

ドイツの根回しにより今月24日に開かれた国連人権理事会特別会合では、「イランにおける人権状況」なるものをめぐる反イラン的決議が採択されました。

この決議採択により国連人権理事会は、最近の混乱の中で「イラン政府による人権侵害」があったという主張を調べるための調査団設置に同意したことになります。

キャンアーニー報道官は、28日月曜に行った国内外の記者向けの週次会見で、国連人権理事会において西側諸国が取った反イラン的措置について触れ、「独立諸国に対して人権システムを性急に、また道具として利用することは、受け入れられるものでなく非難に値する上、人権の推進には一切役に立たない」と述べました。

続けて、「西側諸国の政府、特に米国政府とそれに同調する一部の政府が、イラン国内で起きている暴動の扇動に関与したことに疑いの余地はなく、これについての正確な情報もある。それらの情報は、さまざまな形でテヘラン駐在の各国大使に提示されている」としました。

さらに、「イランの一部都市で最近起きた暴動や騒乱の中で、さまざまな国籍の相当数の外国人が逮捕されており、彼らが暴動扇動に関わった法的な証拠がある」と説明しています。

一方、シオニスト政権イスラエルの石油タンカー攻撃をめぐるアメリカの対イラン非難について、「わが国に疑惑の矛先を向けたことは、米とイスラエルおよび、その同盟国のやり方として知られるアプローチだ。我が国は、自国の措置について責任を取るのに充分な潔さを持つ」と述べました。

その上で、イラクのクルド人自治区でのテロ組織による反イラン的活動に関して、「同地区はイラク領土の一部であり、イラク中央政府は自らの法的な責務を履行しなければならない」としました。

そして、「イランは自国領土保全のために全ての力を用い、水域を含めた全領土への侵犯を、何者にも許すことはない」と強調しています。

また、開催中のカタールW杯でイラン代表チームの勝利を願っているとした上で、アメリカ代表チームがイラン国旗に対して侮辱的な改変を加えたことについて、「米国は、自身が道徳や法律を中心に据えていると主張しながら、イラン国旗を侮辱している。同国はFIFA国際サッカー連盟の規則に違反したことで、糾弾され責任を問われるべきである」と述べました。

 


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