イラン外務省報道官、「西側諸国はどうして人権主張の権利を自らに与えるか」
11月 30, 2022 20:44 Asia/Tokyo
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、「ドイツのような国は、一体どうして自らに人権を主張・擁護する権利があると考えているのか」と疑問を提起しました。
キャンアーニー報道官は、化学兵器によるすべての犠牲者を追悼する日に因んで、「西側諸国の中でも特にドイツは、イラクの元サッダーム・フセイン政権軍を装備させることで、クルド人の多いイラン北西部・西アーザルバーイジャーン州サルダシュトの町で、イランの軍兵士や戦士らだけでなく、子供や男女を含むクルド系住民を化学兵器で爆死させた経歴がありながら、現在になってなぜクルド人女性の権利について語るのか」と述べています。
また、古代ではなく、現代のこの数十年間、ひとつの国民に対してこれほどの人道に反する犯罪を犯したことがある政府が現在、ずうずうしくも我々の国の女性の権利を擁護する旗手となっていることをどうして信じられるか。これは明らかな偽善でしかなく、真に破廉恥な行動である」としました。
1987年6月28日、イラクの元サッダームフセイン政権軍は、イランの国境都市サルダシュトを化学兵器で爆撃し、これにより民間人110人が殉教、ほか8000人以上が負傷しました。