イラン外務省報道官が批判、「欧州諸国の人権主張は偽善行為」
12月 12, 2022 17:01 Asia/Tokyo
イラン外務省のキャンアーニー報道官は、ヨーロッパ諸国の政府による人権擁護の主張を虚偽として批判すると共に、「フランスとドイツはイラン国民の権利を侵害しておきながら、イラン人女性に人権活動関連賞を与えている」としました。
在イラン・フランス大使館は、「フランスはドイツと共同で、2022年の人権活動関連賞を、クルド系女性マフサー・アミーニー氏を含むイラン人女性らに授与した」と発表しています。
キャンーアーニー報道官は12日月曜、ドイツとフランスによる今回の偽善行為に反応し、「この2つの政権は、イラン国民の権利の侵害者である」との内容のツイートを投稿しました。
また、「イラン国民は確実に人権賞を受賞する資格を有している。それは、彼らの人権が長年に渡り、万人に知られた人権侵害者によって蹂躙されているからだ」としています。
同報道官はさらに、1987年、(イラン・イラン戦争中に)イラクの旧バアス政権軍によって行われた、イラン北西部・西アーザルバーイジャーン州サルダシュトへの化学兵器による爆撃の様子を写した画像を公開しました。この攻撃で、数千人が殉教又は負傷しました。
イランは、対イラク戦争時代にイラク側に化学兵器を提供したドイツにこの問題に関する説明を求めています。