イラン外相がEUボレル氏と会談;地域・国際最新動向や核協議について話す
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、 EUのボレル外務・安全保障政策上級代表と、制裁解除を目指す核協議を中心とした、イランおよびEUの優先議題となっている重要問題について話し合いました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は20日火曜、ヨルダンの首都アンマンで開催されたバグダッド国際パートナーシップ・協力会議(Baghdad Conference for Cooperation and Partnership)の傍らで、ボレル上級代表と会談を行いました。
同外相は、数ヶ月にわたり激しい議論が行われた結果である合意書草案に基づいてウィーン協議をまとめる準備がイランにあることを表明する一方、相手側に対しては、問題の政治化を慎みながら建設的かつ現実を直視するアプローチを採って、合意が発表できるよう必要な政治的決定を下すよう勧めました。
続けて、西側諸国による暴徒支援のアプローチ、さらに、イラン国民の人権を保護するという根拠のない口実によって課された違法な対イラン制裁について非難しました。
その上で、「人権の保護は、イスラム革命の基本原則の1つと考えられている」とし、アメリカの違法な制裁と同時に行われたような、イラン国民の人権を侵害する西側諸国のアプローチを指摘しながら、イランでの人権侵害を懸念しているという西側諸国の態度は信頼できない、と語りました。
また、ウクライナの領土保全支持におけるイランの基本的立場やアプローチを説明し、この危機の解決や戦争終結には平和的方法が取られるべきと強調して、イランにはウクライナ側との直接交渉により誤解を解く準備があると表明しました。
一方のボレル氏は、ここ数ヶ月のイランに対してEUが取ってきたアプローチを説明し、核合意とこれをめぐる協議が、双方が議題とする他の問題とは別個のものと見なされているとし、協議を結果に導くためのEUの決意を強調しました。