イラン国連大使、「アフガニスタンの現況は問題山積」
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イランのイールヴァーニー国連大使
イランのイールヴァーニー国連大使が、「国連の努力にもかかわらず、アフガニスタンの現在の状況は困難を抱えたものだ」と強調しました。
イルナー通信によりますと、イールヴァーニー大使は、米ニューヨーク時間20火曜日に行われた、アフガニスタンの状況をめぐる安全保障理事会会合において、グテーレス国連事務総長による同国についての最新報告に触れ、「この報告は、2023年には2830万人のアフガニスタン人が人道支援を必要とするとしている。この人数は、2022年には2440万人、2021年初頭は1840万人だった」と述べました。
さらに、他の場所で起きている危機や紛争のためにアフガニスタンの人道危機が忘れられてはならないと強調し、「私たちが繰り返し強調してきたように、(米国により)凍結された資産はアフガニスタンの人々のものであり、同国の経済に役立つよう、無条件で返還されなければならない」としました。
続けて、「残念ながら米国は、アフガニスタンからの無責任な撤退を行った責任を引き受ける代わりに、この違法な行為を正当化しようと根拠のない捏造した理由を持ち出し、アフガニスタン経済の回復に不可欠な同国の人々の資産を凍結した」と指摘しました。
一方、イランのアフガニスタン支援については、「イランは、数百万人のアフガニスタン人を受け入れてきた隣国として、同国の人々が自身の抱える問題に打ち勝つのを助けるべく、自国の専門知識や能力を投入してきた」と説明しました。
そして、「我が国は、国際社会の支援がほとんどなく、さらに米国の非人道的な制裁にさらされていた中で、40年以上にわたり、自国に居住するアフガニスタンの人々へ、必要な支援を惜しみなく提供してきた」と強調しました。