イラン外相が、イエメン封鎖解除を強調
(last modified Thu, 29 Dec 2022 10:37:40 GMT )
12月 29, 2022 19:37 Asia/Tokyo

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、1つの人道的手段としてのイエメン封鎖の解除を求めました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は28日水曜、オマーンの首都マスカットで、イエメン救国政府のムハンマド・アブドルサラム首席交渉官と会談し、イエメン国民に対するイランの支持を強調しました。

また、「イランは常に、イエメン危機の平和的解決策を見出す必要性を強調し、イエメン人同士の間の政治的対話を同国の一つの国内問題として注目している」と述べました。

さらに、一つの人道的手段として、イエメンの封鎖が解除され、同国の人々が自国で普通の生活を送れるようにすべきだと強調しました。

サウジアラビア、アメリカ、アラブ首長国連邦、および他の複数の国から成るアラブ連合は、2015年3月よりイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を完全に封鎖しました。

アラブ連合軍は、イエメンから数百万バレルの石油を盗み出しているだけでなく、同国へ燃料を運ぶ船舶の拿捕や入港妨害により、戦争で荒廃したこのアラブ圏最貧国に、石油製品、燃料、医薬品などの不足の危機を引き起こしています。

イエメン国民は、アラブ連合軍が勃発させた戦争により、世界最悪規模の人道危機に見舞われています。

国連によれば、イエメン総人口3000万人の約4分の3にあたる2300万人以上、うち子供1200万人以上が8年目になろうとするイエメン戦争により人道支援を必要としています。

さらに同国では、200万人以上の子どもたちが栄養失調となっています。また、900万人の子どもを含む1700万人以上が、上水道、衛生、医療などが行き届いていないことにより苦しんでいます。

 


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