イラン最高指導者が欧州諸国でのコーラン侮辱に対し示した立場
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、一部ヨーロッパ諸国で行われたイスラムの聖典コーランへの侮辱に反応して、「表現の自由をスローガンにしたコーランへの狂気じみた侮辱行為は、この攻撃の標的がイスラム教の原理としてのコーランにあることを示している」と述べました。
ハーメネイー師の著作管理事務局広報サイトは、同師がアラビア語で投稿したツイッターの内容を掲載しました。投稿では、一部ヨーロッパ諸国で行われたコーランへの侮辱行為に対する革命指導者の立場が示され、「言論の自由をスローガンにしたコーランに対する狂気じみた侮辱行為は、この傲慢な攻撃の標的がイスラム教の原理としてのコーランにあることを示している」と指摘されました。
ハーメネイー師はまた、「この陰謀にもかかわらず、コーランは日々輝きを増しており、この先もイスラム教と運命をともにする。世界で自由を求める全ての人々はイスラム教徒と共に、神聖なものを侮辱して憎しみを広めようとする邪な政策に対峙すべきである」としました。
今月21日、スウェーデンの極右政治家ラスムス・パルダン氏が、首都ストックホルムにあるトルコ大使館前で、イスラムの聖典コーランを焼却しました。この行為は政府の許可を得た形で行われ、現場では警官らがパルダン氏を警護していました。
さらにその翌日には、オランダの極右政治家エドウィン・ワーゲンソルド氏が、議会議事堂近くでコーランを破る行為に出ました。
こうした行為には、世界各地から大規模な批判が巻き起こりました。イラン、トルコ、エジプト、クウェート、アラブ首長国連邦、カタール、サウジアラビア、インドネシア、ヨルダン、モロッコ、チュニジアなどの各国政府のほか、OICイスラム協力機構、GCCペルシャ湾岸協力会議、エジプトのアズハル学院、世界ウラマー協会、レバノンのシーア派組織ヒズボッラー、パレスチナ各組織などは、今回のような行為への抗議を行ったうえで、再発防止と実行者の処罰を求めました。
また、イエメン市民もコーランに対する侮辱行為に抗議しました。