イラン外相、「ウクライナ戦争では中立を維持」
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スイス・ジュネーブを訪れているイランのアミールアブドッラーヒヤーン外相とインドネシアのルトノ外相
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、「ウクライナでの戦争において同国へ数十億ドルの武器を供与している西側とは異なり、我が国はこの戦争でロシア・ウクライナのどちら側に対しても、武器供与などの支援はしていない」と述べました。
国連の第52回人権理事会会合および軍縮会議本会議に出席するためスイス・ジュネーブを訪れているイランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は27日月曜、同地にある国連ヨーロッパ本部でインドネシアのルトノ外相と会談し、ウクライナ危機においてイランが取る基本姿勢について説明しました。
また、イランとIAEA国際原子力機関との協力の最新状況、およびイラン国民への圧政的制裁の解除を目指す協議の進展について語りました。
ルトノ外相も、人権の政治的利用や独立した諸国への攻撃の道具として使うことにインドネシアとして反対していると述べました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は同日、滞在先でフィンランド、ベルギー、ノルウェー、チュニジア、アルメニア各国の外相とも会談しました。
同外相は、ジュネーブ滞在初日となったこの日、国連のグテーレス事務総長および国連人権高等弁務官との会談も行いました。
また、第52回人権理事会会合で行った演説では、人権に対してイランが取る立場を説明し、「我が国は、人権に関する自身の義務遂行を、断固として続け、イラン国民の権利を力強く擁護する」と明言しました。
その上で、イラン国内で最近起きた混乱について触れ、反イラン・テロ組織がその中で果たした役割ははっきりしているとし、「一部欧州諸国は、ダブルスタンダード的行動の一環として”テロリズム・ロンダリング”に協力している」と指摘しました。