3月 07, 2023 17:17 Asia/Tokyo

イラン南部ファールス州シーラーズで、イスラム教シーア派で救世主とされる12代目イマーム・マフディーの生誕日および古来から続くイラン暦新年・ノウルーズの行事を前に、伝統的に飾られる縁起物・サマヌーが20トン調理されました。

サマヌーは、麦芽と小麦粉から作られる甘いペースト状の食品で、ノウルーズの「ハフト・スィーン(ペルシャ語アルファベットのスィーン『S』で始まる7つの縁起物)」の1つとされています。

国際通信イランプレスによりますと、シーラーズの人々は新年祝賀の象徴とも言えるサマヌーを、クルミとアーモンドを加えた方法で作るということです。

 

サマヌー作りの様子

 

サマヌー作りには、これまでに収穫された農産物を祝福し、幸福な新年やその年の良い収穫を願う意味も込められています。

原料の下準備から煮詰めるまでの工程が通常72時間と、サマヌー作りは非常に時間がかかるものです。

この栄養価の高い食品は、麦芽が含まれていることで砂糖を加えなくとも甘くなります。労力のいるサマヌー作りに参加する人々は、大鍋をかき混ぜながら神への願いを唱えます。

イラン南部の主要な観光地の1つですシーラーズであり、ノウルーズ休暇の間には例年、さまざまな文化的、歴史的、芸術的魅力とともに観光客を出迎えています。

 


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