4月 15, 2023 16:04 Asia/Tokyo

西暦4月14日にあたるイラン暦ファルヴァルディーン月25日は、12世紀のイランの高名な大詩人アッタール・ネイシャーブーリーを記念する日とされています。

アッタールは、ペルシャ語抒情詩の朗吟において高い地位を有しており、その神秘主義的な思想は、イラン・イスラム神秘主義の形成において特別な位置づけにあります。

アッタールのような偉大な思想に根ざしたペルシャ語・文学は、世界の大詩人や偉大な思想家の思考や真髄に並ならぬ影響を及ぼしており、世界の文学に明確な情報源を与えています。

世界文学における神秘主義を汲んだ最も著名な作品の1つに、アッタールの著作「鳥の言葉」があり、これはおそらくはもう1人の偉大なイラン詩人モウラヴィーの「精神的マスナヴィー」以外には、イスラム世界における神秘主義体系文学への影響面で並ぶものがないといわれています。

アッタールは、神秘主義文学においてその形式と意味概念の両方で多くの革新をもたらしており、このことは彼の作品に如実に表れています。. 

フランスの作家ヴィクトル・ユーゴーは、「諸世紀の伝説」という著作において、意識的にアッタールの著作「鳥の言葉」を参考にしています。

さらに、フランスのシュールレアリスム詩の創始者でもあるルイ・アラゴンの詩にも、イラン・イスラム神秘主義の痕跡が見られ、特に彼の詩集「エルザの瞳」にはアッタールの思想の影響が見られます。

アラゴンは特に、「鳥の言葉」のほか、ジャーミー作の恋愛詩集「レイラーとマジヌーン」の強い影響を受けています。

 


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