イラン国防相、「我が国は他国への軍事品提供に制限設けない」
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イランのアシュティヤーニー国防軍需大臣
イランのアシュティヤーニー国防軍需大臣が、「我が国は、他国へ軍事装備品を提供することを制限されておらず、国際的な利益や安全保障、平和維持に従い行動する国々を支援していく」と述べました。
アシュティヤーニー国防軍需大臣は、タスニーム通信とのインタビューで、イラン・ベネズエラ間における軍事・防衛面での協力、およびベネズエラへのイラン製軍事品輸出の可能性について言及し、「我が国は、あらゆる国々とやりとりがある。国際的な利益や安全保障、平和維持を順守して世界共通の安全を考えている国については、そのすべてを支援していく」としました。
続けて、「ベネズエラは大きな国であり、戦略的地域に位置しているが、イランとはこの数年間、互いに緊密な関係を保っている」と指摘しました。
一方、ロシアからのスホイ35戦闘機購入およびそれらのイラン到着に関する一部の憶測や報道に関しては、「イランは、戦闘機、輸送機、訓練機をはじめとした航空産業分野における生産国である。しかしもし国防能力のために必要性だと感じれば、技術環境や軍事装備が充実しているどの国からでも供与を受ける」と説明しました。
イルナー通信はこれ以前に、イラン空軍が購入済みロシア製戦闘機スホイ35の第一陣を近く受け取ると報じていました。
スホイ35は、最も強力とされる「4++」世代戦闘機の1つであり、最先端のパッシブ式位相配列レーダー「N-035イールビス」を搭載して、一度に30の標的検出および8つの標的との交戦が可能とされています。
また、最大速度は地表付近でマッハ1.25、高空でマッハ2.25となり、エンジン寿命は4000時間であるほか、空対空ミサイル、空対地ミサイル、対艦ミサイル、対レーダーミサイルの同時搭載、さらに、爆弾投下やレーザー誘導ミサイル、衛星誘導ミサイル、レーダー誘導ミサイルの発射能力も備えています。