イラン革命防衛隊司令官が米に警告 略奪イラン産原油の売却めぐり
7月 22, 2023 19:31 Asia/Tokyo
イランイスラム革命防衛隊海上部隊の司令官がアメリカ当局者らに対し、押収という名目で略奪したイラン産原油の売却に関して警告しました。
略奪されたイラン産原油80万バレルを積んだタンカーは現在、米国テキサス州沖に停泊しています。
アメリカ連邦検察は、自国企業にこれらのイラン産原油を安価で売却するよう命じていますが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、米企業はこの措置に対するイランの報復を恐れ、イラン産原油の陸揚げを渋っているということです。
米検察当局は数カ月前、対イラン制裁違反を口実にギリシャ所有のこのタンカーを拿捕・押収していました。
IRIB通信によりますと、タングスィーリー革命防衛隊海上部隊司令官は、押収という名目で略奪したイラン産原油を積み出して移送する命令を出したアメリカ連邦検察庁の措置に反応し、「いわゆる一撃離脱戦法の時代はとっくに終わっている。相手方は、もし本当に殴りかかるならば、反撃されることを覚悟しておくべきだ」と述べました。
そして、「我々は、このタンカーから我が国の石油を陸揚げしようという米企業をいずれも、アメリカ政府と同様に(この窃盗行為の)責任を追うべき者と見なす」と語っています。