ロシアの兵器見本市でイラン防衛システムを披露
イラン国防軍需省が、国産ミサイル防衛システム「サイヤード」を含むミサイルや無人機システムなどの防衛技術の最新成果がロシアの兵器見本市で披露されたことを明らかにしました。
ロシアでは14日月曜、同国および諸外国が参加する国際軍事技術フォーラム・アーミー2023が開幕しました。
タスニーム通信によりますと、イランの国防軍需省および国軍は、さまざまな軍事分野における最新の成果の一部を、今回の見本市で披露しています。
複数の国防・安全保障関連行事に出席するためロシア・モスクワを訪れているイラン軍のナスィールザーデ総司令官代理は、ショイグ・ロシア国防相とともに、この見本市のイランブースを見学しました。
イランブースで今回展示されている装備は、誘導爆弾「バーラーバーン」および「ガーエム」や、「サディード」「アルマース」「トゥーファーン」などのミサイルです。
そのうちのひとつである射程86kmの地対地弾道ミサイル「アバービール」は、今回の見本市で初めて披露されたミサイルの1つで、光波観測器を搭載しており海上の目標にも使用可能ということです。
イランブースではさらに、「モハージェル6」「キャッラール」「アーラシュ2」「シャーへド129」といった無人機、ヘリコプター「サバー248」、練習用ジェット「ヤースィーン」、ミサイル発射装置「ゾルファガール」、潜水艦「ファーテフ」、海洋調査船「ハリージェ・ファールス」のレプリカ、また、12.7mmおよび14.5mmのガトリング砲、ショートストロークピストン式ライフル「マサーフ」などの陸上装備品が展示されています。
この他、イスラム革命防衛隊航空宇宙部隊の弾道ミサイル「ズハイル」、合成開口レーダー「セペフル813」、防空システム「セッヴォメ・ホルダード」、無人機「シャヒード129」「シャヒード133」などが披露されました。
このうち、今回国外で初めて披露された戦術防空システム「サイヤード」は、昨年「軍の日」のパレードで国内初披露されていました。