8月 19, 2023 16:54 Asia/Tokyo

イランとサウジアラビアの外相らが、両国関係の新たなスタートおよび、両国間で調印された合意の実施を強調しました。

イランとサウジは今年3月、中国の仲介により約7年ぶりに国交を回復しました。

アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相は今月17日、ファイサル・サウジ外相の招待によりサウジを訪問し、同国の関係者らによる公式な歓迎を受けました。

 

アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とファイサル・サウジ外相

 

アミールアブドッラーヒヤーン外相は、ファイサル外相との会談後に挑んだ共同記者会見において、「我が国とサウジは、西アジア及び世界において重要な国である」とし、「イランとサウジの関係は正しい道程を進んでおり、両国は経済・通商・安全保障分野で結ばれた合意の実施で見解が一致している」と述べました。

また、近隣諸国を重視するイランの政策や、イラク、クウェート、カタール、UAEアラブ首長国連邦との関係拡大に触れ、「地域での発展と安全保障の構想は、地域全体(の発展と安全保障)と決して分離できないものだ」としました。

また、パレスチナ問題をイスラム世界の主要な優先課題だとし、「OICイスラム協力機構は国際体制における重要な(パレスチナ関連の)活動役だ」とし、「シオニスト政権イスラエルが地域において不和分裂工作や占領行為を今後も続けるであろうことに、疑いの余地はない」と語っています。

 

アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とファイサル・サウジ外相

 

続けて、「イランとサウジは、他のイスラム諸国とともに、(欧州などでの)コーラン侮辱という嘆かわしい行為に関して、共通の立場を有している」と述べました。

一方のファイサル外相もこの共同記者会見で、「イラン外相との会談は、地域の安全保障に向けた過去の努力や、様々な面における両国関係の拡大に沿って行われたものだ」とし、イランとの合意書作成に向けてサウジが決意や真の意思を持つことを強調しました。

また、経済・安全保障分野での過去の合意内容の推進を強調するとともに、サルマン・サウジ国王がライースィー・イラン大統領を正式にサウジ訪問に招待したとしながら、「サウジは、両国関係の拡大を決意している」と結びました。

 


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