ロシア、「イランとの関係を信頼の雰囲気の中で強化」
ロシア外務省が、同国のラヴロフ外相のテヘラン訪問と両国関係についてのイラン当局者との協議後、声明を出し、「我が国とイランは信頼の雰囲気の中で関係を強化している」と発表しました。
ファールス通信によりますと、ロシア外務省は24日火曜にこのことを発表しました。
ロイター通信によりますと、ラブロフ外相は中国と北朝鮮を含むアジア訪問の直後、23日月曜に3+3形式の外相会議に出席するためにテヘランを訪問し、エネルギー・物流プロジェクトについてイラン外相と協議しました。
ロシア・タス通信も、「ラヴロフ外相はテヘランで、ハイレベル合意の枠組み内での二国間協力拡大について協議した」と報じています。
この報道によりますと、両者は、南北国際輸送回廊の全面開通を含む、エネルギー・物流の分野における共同プロジェクトの実施を強調しました。ロシア外務省の話では、ロシアとイランの関係強化に向けたさらなる措置について合意がなされました。
さらに、ロシアの声明によれば、さらに同国とイランは「世界経済の正常な機能を損なう西側の一方的な制裁は容認できない」と強調しました。
ロシア外務省はまた、「JCPOA包括的共同行動計画(通称;イラン核合意)に関して、またその状況を考慮し、両者はこの合意における西側当事者の行動を非難し、これは国連安保理決議2231に矛盾する」と付け加えるとともに、2015年の核合意に代わるものはないと繰り返しています。
ラブロフ外相は23日、3+3形式の会談後のテヘランで記者会見し、「ロシアとイランの包括的戦略的パートナーシップ協定はほぼ85%完了している」と述べました。
加えて、「地域への武器送付という米国の行動は現在の紛争を激化させるだろう」と警告するとともに、「中東(西アジア)の紛争地帯に米艦隊を派遣するなどの行動が増えれば増えるほど、紛争拡大の可能性が高まる」と語っています。
イラン、ロシア、アゼルバイジャン、アルメニア、トルコの外務省出席のもと、テヘランで23日、3+3地域形式の初の外相会合が開催されました。この会議の声明の中で、5カ国の外相は、全ての地域諸国間の関係の正常化と発展という現在のプロセスを歓迎しました。