イラン大統領、「イスラエルの戦争犯罪と米の加担は必ず訴追されるべき」
イランのライースィー大統領はノルウェーのストーレ首相との電話会談で、「シオニスト政権イスラエルの戦争犯罪及び、これに対するアメリカの加担は必ず刑事訴追されるべきだ」と語りました。
ライースィー大統領はこの会談で、パレスチナ・ガザでの戦争と民間人虐殺の可及的速やかな停止というノルウェーの立場を歓迎する一方、ガザ封鎖の解除および、同地区への即時の支援提供に向けた世界規模の努力を求めました。
また、「パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスは、選挙により選出されたガザ地区の合法的な政府であり、そのハマスとの戦争は民主主義に歯向かう戦争に等しい」としました。
さらに、「ガザでほぼ10分ごとに子ども1人が殺されているという事実は、人道に対する犯罪、恐ろしい大量虐殺の明白な実例である。そして、米国とヨーロッパ諸国の多くがシオニスト政権に対して沈黙し、さらには武器や軍事支援を提供していることは、西側諸国のダブルスタンダードおよび、これらの諸国がシオニストの犯罪に公然と共謀していることの証拠である」としました 。
ライースィー大統領は、国連において少なくとも180の対イスラエル決議が出されていることに言及した上で、これらの決議にはイスラエルの行動を変えさせる強制力がないことを指摘し、「我が国は、パレスチナ人ひとりひとりが一票を有するという考えに基づいて、パレスチナ問題に対する公正かつ民主的な解決策を提示しており、この解決策は国連にも登録されている」と語りました。
そして、米英仏や人権を主張するその他の西側諸国で数百人の女性や一般市民が正当な理由なしに警察により殺害され、または拷問された多数の事例に触れ、「西側諸国は、自国のそのような反人権行為に何の対策も講じず、偏ったニュースや特定団体の報道を鵜吞みにして他国に非難の矛先を向け、人権侵害で訴追している」と述べました。
一方、ストーレ首相もこの電話会談で「ノルウェーは、地域におけるイランの重要かつ効果的な役割を認識している。そして緊張の制御に関してイランに謝意を表明するとともに、パレスチナ危機の新たな新たな解決策を見出すべくイランと交流・協力したいと考えている」と述べました。